お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
 ――俺にとって、ここに来るまで、本当に長かった。

 再会した当初、彼女の拒絶ぶりに「もう二度と叶わないか」と絶望したこともあった。
 だが、みのりは傷つく恐怖を乗り越えて、もう一度俺を信じ、隣で未来を語ることを選んでくれた。
 繋ぎ直せた奇跡を思うと、こんなの表情筋を保てるわけがないだろう。

 そして、あの日交わした約束は、少しずつ形になっていった。

 正式にプロポーズを受け入れてもらってからは、結婚に向けて慌ただしい日々が続いた。両家への挨拶に始まり、みのりの引っ越し、挙式の打ち合わせ……。互いに仕事の都合がつかず、時間をやりくりするのに奔走もしたが、大変だとは少しも感じなかった。むしろすべてが嬉しくて、気づけば毎日があっという間に過ぎていた。

 大道寺家への挨拶では、俺の長年の想いを察していた両親が「よかったな」と微笑み合い、陸とゆり姉に至っては、「もう逃げられないようにね」「みのりちゃん、もう婚活パーティーには誘えないわね」なんて好き放題にからかってきた。本当に困った姉弟だ。

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