お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
 完全招待制のイベントだったため、スタッフや招待客には守秘義務契約が結ばれており、外部へ情報が漏れることはなかった。だが、社内や関係者への伝聞までは防げない。表沙汰にこそならなかったものの、俺はしばらく関係者から妙に生温かい視線を向けられる羽目になった。陸なんて、しばらく腹を抱えて笑っていたくらいだ。

 みのりの社内でもかなり話題になっていたらしいが、幸い、彼女が矢面に立つようなことはなかった。もともと彼女は人前に出る性格ではないし、周囲の関心も、自らプールへ飛び込み公開プロポーズをした張本人(おれ)に向いていたらしい。それでも、人前に立つのが得意ではない彼女を巻き込んでしまったことには、少なからず申し訳なさを感じている。みのりのことになると、どうにも周囲が見えなくなるのは、昔からの悪い癖だ。

 小さくため息をついて反省していると、俺のそんな様子を察したのだろう、みのりが慌てたようにフォローしてくれた。


「いろんなことがあったけれど、私ははる君からのプロポーズ嬉しかったし、いい思い出だよ……?」


 少し照れたように、頬を赤らめている。

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