お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
 天使の権化か……? いや、女神か……?

 今すぐ抱きしめて押し倒してキスをしたい衝動に駆られるが、ここは送迎車の車内だと言い聞かせ、どうにか理性を総動員する。
 

「……ありがとう、みのり。君にそう言ってもらえると、救われるよ」


 そういえば……ブライダルイベントと言えば、後日、とんでもない出来事もあった。

 あの日、プールサイドでの騒動を、撮影スタッフのカメラマンが、なんと、記念に収めていたらしい。後日その写真を見せてもらったのだが……正直、驚くほど綺麗に撮れていた。

 プールサイドに座るみのりへ指輪を差し出しプロポーズしている俺。その向こうで、目に涙を浮かべながら微笑む彼女。水に濡れたドレスも、頬を染めた表情も、この世の生命体とは思えないほどに美しく、我ながらしばらく見入ってしまった。もちろん、みのりにだ。

 よし。額に入れて自室へ飾ろう。データも絶対に必要だ。

 だが問題は、みのりの反対を押し切って、引き延ばして寝室に飾ることを心に決めた、そのあとだった。撮影スタッフから写真の存在を知ったホテル側から、父を通じて、思いもよらない打診が届いていたのだ。

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