お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
 え? と思って、振り向いたその瞬間、呼吸が止まってしまった。


「みのり……」


 柔らかなダークブラウンのマッシュヘアを揺らした、美しい顔立ちの男性が、まっすぐこちらを見つめている。

 何年も会っていない今でも、瞬時に誰なのかをわかってしまうくらいに、私は彼のことをしっかりと覚えているらしい。


「はる、君……」


 視線が絡まり合い、胸がぎゅっと痛くなる。


「悠……?」


 ホールの入り口で止まっていた私のもとに、優梨ちゃんが戻ってきた。私がうしろから続いて来ないことに気づいたのだろう。

 途端、掴まれていた腕が引かれ、彼の腕の中に体がすっぽりと収まってしまった。

 なっ……!?


「……姉さん、みのりをこんなところに連れてくるなんて、何を考えてるの……? 余計なことをするのはやめてくれる?」


 心無しか、怒ったような低い声。彼がここにいる理由も、話の内容も、訳が分からずぽかんとする。


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