お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
 私は大学卒業後からそこに就職し、配属された企画・プロモーション部で日々精力的に働いている。
 きっかけは父と経営を手伝っている姉・みさとちゃんからの誘いだったが、昔から人の笑顔を見ることが好きな私には、とてもやりがいのある仕事である。

 そして、大道寺グループ――それは高級ホテル『グランツ・ハピネス』をはじめとする世界各地でホテルやリゾート、そして不動産事業を展開している国際的な大企業だ。世界でも五本指に入るほどのそこの大道寺(だいどうじ)(すぐる)社長とうちの父は、中等舎からの友人で今でも頻繁に連絡を取るほど親しい関係だ。昔は家族ぐるみでもよく親交があった。

 そんな一番の大切ともいえるクライアントからの依頼は、父の言うように規模が大きく、私にもいい経験になるだろう。今後も働いていく上で、絶対に自分のためになるものだ。

 ――だけど、私には大道寺家との接触をどうにか避けたい理由がある。


「……けっこう先々まで予定詰まっていたし、どうかな。チームに迷惑をかけるわけにも……鶴岡さんにまずは確認しないと――」


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