お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
 イベントとは企画と開催だけが仕事なわけではない。それに向けた段取りや準備が一番大変なのだ。もちろん長期的なものもあれば、短期的なものもある。


「そこは、大丈夫! 直属の上司である鶴岡には前もって俺が話していたから」


 ま、前もって……!?

 上司の名前を出して防衛を試みたが、即座に叩き落とされ、内心がくりと肩を落とす。父の目の奥はすでに強い決意の光が宿っていて、その決断はくつがえりそうにない。


「少し前に優から直接電話で打診を受けたものだから、おそらく優の管轄のイベントになるだろう。海外案件で、VIP対応のあるものだから慌ただしくはなるが、みのりにとってもいい経験になると思うよ」


 父からの説明を聞いて、私はホッと胸を撫でおろした。
 〝彼〟が介入しないなら、問題ないだろうか……


「……わかった。大きなイベントだから不安もあるけど、頑張ってみるよ。今後のためにも、色んなイベントに携わってみたい気持ちはあるから――」


 仕方なく了承すると、父の顔が嬉しそうにぱっと華やぐ。

 ……もう、わかりやすんだから。

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