お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
 立ち去ろうとした私の腕を、はる君が掴んで引き止めた。


「……っ!」


 そのままはる君は、目線を合わせるように立ち上がり、掴んだ腕をぐっと引き寄せる、そのまま痛いぐらい真剣な面差しで見つめられた。
 
 私の心の中を見透かしてしまいそうな眼差しに、息が詰まる。


「――あのときもみのりは、最後まで理由を一言も言わなかった。なんで、一番大事なことを教えてくれないの? 今だって、俺の目をぜんぜん見ていなくて、気のせいとか言って信じないし……言いたいことを飲み込んでいるように見える。みのりのこの様子だと、俺のことが嫌いで別れを告げたようには思えないんだけど?」


 容赦なく突き詰められて、言葉に詰まった。
 鍵をかけた扉をこじ開けられそうな感覚に、どうしていいのかわからなくなる。

 はる君の言葉は、どれもまっすぐで、嘘やごまかしで言っているようには見えない。だからこそ、あの日聞いてしまった言葉との間で、身動きが取れなくなるのだ。


「ねえ、みのり。俺はもう後悔したくない。悪いけど、例えみのりがどんなに拒んでも引くつもりはないよ。何度だってアプローチして、必ず君の心を取り戻したいと思ってるから――」


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