お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
ダメ、なのに――
やがて名残惜しそうに唇が離れ、はる君が私を食い入るように見つめる。
「……蕩けた顔して、説得力がなくなってるよ?」
熱を宿した彼の瞳には、彼のシャツを縋るみたいに掴んでいる私が映っていた。
〝私たちは戻れない〟なんて言いながら、彼の腕の中が心地よくて、自ら求めるみたいに寄りかかっていた。
「みのりが信じてくれないなら、証明するしかないよね」
「へ? ――ひゃあ!?」
意味のわからない言葉が聞こえてきて、首を傾げた次の瞬間、ふわりと足が床を離れた。
「えっ、ちょっと――はる君……?」
膝裏に腕を差し入れられお姫様抱っこをされている。慌てて落ちないようにはる君の肩に添えると、はる君はスタスタと部屋の奥に進んでいった。
この流れで、彼が何をどこへ向かおうとしているのかわからないほど子供ではない。でも、信じられない気持ちの方が大きくて、心が戸惑いに埋め尽くされた。
う、嘘、だよね……?