お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
 さっき、俺の前から立ち去ろうとした、今にも泣きだしそうな彼女を思い出し、胸が裂かれるような気分になる。
 眠っている彼女にもう一度口づけ抱きしめると、俺のなかで彼女と過ごした日々が蘇ってきた。


 ◇◇◇

 
 みのりと初めて会ったのは、覚えていないほど昔のことだ。
 物心がついたころには、当たり前のように両親のもと定期的に会う関係で、俺にとって一番心を動かされる存在だった。


『はる君~!』


 一番年下で、無邪気で、素直で、誰よりも俺に懐いてくれている可愛い女の子。
 面倒を見るのは苦じゃなくて、幼いながらに『みのりのことは、ずっと俺が守るんだ!』なんて心で意気込んでいたのを覚えている。

 双子の弟の陸や姉の優梨にも敵対心剥き出しで、みのりの面倒見役を取られるのが嫌で仕方なかった。


『悠はみのりちゃんが可愛くて仕方ないんだね』

『はる君がお嫁にもらってくれたら、私も嬉しいな~』

『はは、泣かせたら許さないけどね……』


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