お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
 みのりは俺が困っていると思ったのだろう。そんなわけがないのに。早口でそう言うと、勉強道具を通学カバンに詰め込み立ち上がった。そして逃げるようにその場をあとにしようとした。だが、俺は急いで席を立ち、彼女の腕を掴んで引き止める。


『待って』


 逃がすわけがない。俺のほうこそずっと伝えたかったんだ。


『俺もずっとみのりのことが、好きだった。俺の彼女になってくれる……?』


 伝えた瞬間、目尻に涙を溜めながら笑ってくれたみのりは、今でも鮮明に俺の記憶に残っている。
 
 そして俺たちは、幼馴染という関係から一歩踏み出し、恋人として時間をともにするようになった。

 変わらず時間が合えば同じ敷地内にある学校へ一緒に行ったり、互いの家や図書館で勉強をする。休日には、たまにふたりきりでショッピングや映画などに出かけるようになった。

 彼女がまだ高等部の学生ということもあり、俺は健全な交際を心掛けていた。もちろん、みのりに触れたいと思うことがなかったわけじゃない。ただ、そいう欲が湧くたびに、理性を総動員させ自分を律した。

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