お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
『――はる君と一緒に過ごしたい』


 その台詞だけで、もう果ててしまいそうだった。
 冷静を装いながら週末の約束を取り付け、歓喜に打ち震えた。

 ふたりにとって記念すべき大切な日になるのだから、特別な一日にしたい。

 だと言うのに……この期間で、いったい俺は何を間違えてしまったのだろうか……




 
『はる君――私たち、終わりにしよう』


 約束の日の待ち合わせ場所。時間を十分ほど過ぎた頃に、みのりから着信が入った。何かあったのかと思いながら、急いでスマートフォンを耳に当てると――それを伝えられた。


『え……どう、して……』


 頭の中が真っ白になった。言葉の意味がすぐに理解できなかった。酸素が薄くなったみたいに呼吸が苦しくなった。
 聞こえた言葉を心が受け入れようとせず、息が震えた。


『――今まで、ありがとう……。じゃあ』


 必死に理由を尋ね、話し合いの余地を得ようしたが、みのりは俺からの言葉すべてを拒み電話を切ってしまった。
 俺は、通話の途切れたスマートフォンを耳に当てたまま、しばらく現実を受け入れることができなかった。

 どうして……? なぜ……?
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