お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
 
 怒涛の疑問と激しい絶望感が襲いかかった。

 その後、彼女は、卒業式を待たずに、俺を徹底的に避けたあと、この街から姿を消した。

 何度か訪ねた向坂家でみのりが出てくることはなく、通学路で待ち伏せても会うことはなかった。
 幾度考えても俺の何が彼女をそうさせたかはわからない。以前から不満が溜まっていたのか。一線を越えようとしていた俺が嫌になったのか。はたまた本当は俺のことはそこまで好きではなかったのか……わからない。

 実家どうしの交流があるため、深く追及すれば、誰かしらが彼女との時間を取り計らってくれて、彼女に会うことは可能だっだだろう。

 しかし俺は……必死に俺を避けるみのりを前にしているうちに、彼女の口から真実(きょぜつ)を聞くことが怖くなった。



 
 とはいえ、忘れられるはずがなかった――

 心の整理もつかないまま、俺は大学を卒業し、語学や経営を本格的に学ぶ多忙な局面を迎えた。

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