お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
大道寺グループは、大きく分けてリゾート&ホテル事業と不動産事業の二本柱で成り立っている。父がリゾート&ホテル事業を、父の弟で叔父の隼人さんが不動産事業を担い、それぞれ現場の舵を取ってきた。将来的に、俺がホテル事業を、弟の陸が不動産事業を引き継ぐ、その前提のもと、俺たちはそれぞれの専門分野を学んできた。だが父は、分野を分けて任せるからこそ、互いの領域を理解しておく必要があると考えたらしい。
大学出た翌々年から俺は、大道寺グループ・ニューヨーク社で不動産事業を統括する、隼人さんのもとへ不動産事業のノウハウを学びに赴くことになったのだ。
転機が訪れたのは、みのりとの別れから五年半が経とうとした――今から半年ほど前のことだった。
『――おーい! 向坂! どっちに行くんだ! こっちだぞ~!』
隼人さんと仕事の移動の最中、車に乗り込もうとした、その瞬間だった。大通りの向こう側から、聞き覚えのある日本語の名前が耳に入り、一気に意識を攫われた。
声のするほうへ顔を向けた途端、俺のなかの時間が止まった。
大学出た翌々年から俺は、大道寺グループ・ニューヨーク社で不動産事業を統括する、隼人さんのもとへ不動産事業のノウハウを学びに赴くことになったのだ。
転機が訪れたのは、みのりとの別れから五年半が経とうとした――今から半年ほど前のことだった。
『――おーい! 向坂! どっちに行くんだ! こっちだぞ~!』
隼人さんと仕事の移動の最中、車に乗り込もうとした、その瞬間だった。大通りの向こう側から、聞き覚えのある日本語の名前が耳に入り、一気に意識を攫われた。
声のするほうへ顔を向けた途端、俺のなかの時間が止まった。