お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
「おはようございます。……今後のために大道寺の(おおきな)イベントに携わってもらえないかと誘われました」


 私は、先ほど父から打診された、イベントの話を打ち明ける。

 すでに父から聞いていたくせに! と言いたい気分になるが、これは鶴岡さんのせいではない。おそらく自ら打診するからと父に口止めをされていたのだろう。報告を聞いた鶴岡さんは、案の定にっこり笑って肩を叩いてくれた。


「やっぱりな。もちろん引き受けるんだろう? しっかり会社に貢献して、社長とみさとさんたちを支えないとな、向坂も社長令嬢だし! 一緒にイベント造れるのを楽しみにしてるぞ!」

「ありがとうございます」


 私は笑顔で返事をしながら、前方の自席に戻る鶴岡さんの背中を見送った。

 社長令嬢、かあ……

 別件の企画書に目を通しながら、私は心の中で小さく息をついた。
 言っておくけれど、私はそんな柄じゃない。

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