お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
◇第三章 逃がしてくれないCEO
第三章 逃がしてくれないCEO
新緑が眩しい五月上旬。仕事中うたた寝でもしてしまいそうなほど心地いい気候だが、このひと月、私の心が晴れることはちっとも無かった。
最寄り駅から歩いて、十分。見えてきた向坂インターナショナルの入り口を見ながらも、私はまた大きく深いため息を零してしまう。
――はああ……気を抜くとまた、思考がショートしてしちゃいそう。
ため息とともに幸せが逃げると言う迷信が事実ならば、もう底を突いてマイナス地点に届いているに違いない。またそんなどうでもいいことを考えて、またまた大きくて深いため息を零してしまう。
基本的になにごとも前向きに考えようとする私だけれど、ずっと引きずっていたこの件ばかりはなかなか頭から離れてくれなかった。
いったいはる君は、なんのつもりなのだろう。
私は向坂コーポレーションの入り口をくぐりながら、ひと月前のことを思い返した。
あの日の翌朝、息苦しさで目を覚ましたら、私ははる君の腕の中にいた。
新緑が眩しい五月上旬。仕事中うたた寝でもしてしまいそうなほど心地いい気候だが、このひと月、私の心が晴れることはちっとも無かった。
最寄り駅から歩いて、十分。見えてきた向坂インターナショナルの入り口を見ながらも、私はまた大きく深いため息を零してしまう。
――はああ……気を抜くとまた、思考がショートしてしちゃいそう。
ため息とともに幸せが逃げると言う迷信が事実ならば、もう底を突いてマイナス地点に届いているに違いない。またそんなどうでもいいことを考えて、またまた大きくて深いため息を零してしまう。
基本的になにごとも前向きに考えようとする私だけれど、ずっと引きずっていたこの件ばかりはなかなか頭から離れてくれなかった。
いったいはる君は、なんのつもりなのだろう。
私は向坂コーポレーションの入り口をくぐりながら、ひと月前のことを思い返した。
あの日の翌朝、息苦しさで目を覚ましたら、私ははる君の腕の中にいた。