お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
 え? と思考の固まる私。すでに目を覚ましていた半裸の彼は、まるで童話の王子様みたいにキラキラ微笑んで私を見つめていた。


「おはよう。昨日はみのりが眠っちゃって残念だったな?」


 色々と突っ込みたくなるようなおかしなことを言っていたが、昨夜の記憶が瞬く間に蘇った私は、即座に彼から逃げるようにベッドルームを飛び出した。

 下着姿であることに衝撃を受けたけれど、脱いだドレスは綺麗にハンガーに掛けられていた。

 こんな状況であれだがそこだけは助かった。

 記憶も残っているから、最後まで致していないのもわかっている。だけど、そういうことではない。私は心が戸惑いと困惑でいっぱいだった。


『またね、みのり。次はもう少しゆっくり話したいな』


 部屋を出る間際、いつの間にいたのか、はる君を私を抱き寄せ、ほっぺたにキスをしてきた。

 ――ひえ……!? 次……!? いや、ないから!

 キスもそうだが、まるでまた会うようなこと口ぶりにひっくり返りそうになった。

 今回は、偶然にも……まあ私も色々と予測不能な事態に陥り、こんなことになってしまったけれど、もう会うつもりはない。

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