お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
――か、帰ったんじゃなかったの……!?
「ああ、はる君、忘れ物かい?」
父が、私との間に湧き出た彼に、たった今気づいたような素振りで、朗らかに尋ねる。
いやいや、絶対に気づいていたでしょう!
「はい、ちょっと……みのりには久々に会うので、きちんと挨拶をしておきたくて」
気安く尋ねる父に、彼は楽しそうにニコニコ応えているけれど、
あ、あ、挨拶……!?
私は極めて遠慮したい気分だ。玄関口で生真面目そうな男性秘書さんが待っているし、今すぐ戻った方がいいに決まっている。
え? え? と鶴岡さんは父の向こう側で、目をパチクリとしていた。そりゃあそうだ。経済誌でもそのビジュアルで何度も取り上げられてしまうような、世界的に有名なグローバル企業の御曹司が、いくら社長令嬢とはいえ、冴えない自分の部下に親し気に話しかけているのだから。それも、一度立ち去ったはずなのに戻ってきて!
「なら、俺たちは先に戻ろうか~? 鶴岡君」
「え? でも――」
だけどそんな願いも虚しく、父は何だか楽しそうに目を細めると、戸惑う鶴岡さんの背中を押して仕事へ戻ろうとする。
「ああ、はる君、忘れ物かい?」
父が、私との間に湧き出た彼に、たった今気づいたような素振りで、朗らかに尋ねる。
いやいや、絶対に気づいていたでしょう!
「はい、ちょっと……みのりには久々に会うので、きちんと挨拶をしておきたくて」
気安く尋ねる父に、彼は楽しそうにニコニコ応えているけれど、
あ、あ、挨拶……!?
私は極めて遠慮したい気分だ。玄関口で生真面目そうな男性秘書さんが待っているし、今すぐ戻った方がいいに決まっている。
え? え? と鶴岡さんは父の向こう側で、目をパチクリとしていた。そりゃあそうだ。経済誌でもそのビジュアルで何度も取り上げられてしまうような、世界的に有名なグローバル企業の御曹司が、いくら社長令嬢とはいえ、冴えない自分の部下に親し気に話しかけているのだから。それも、一度立ち去ったはずなのに戻ってきて!
「なら、俺たちは先に戻ろうか~? 鶴岡君」
「え? でも――」
だけどそんな願いも虚しく、父は何だか楽しそうに目を細めると、戸惑う鶴岡さんの背中を押して仕事へ戻ろうとする。