お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎


「ああーなるほど、幼馴染か~……」


 鶴岡さんはその答えにどこか満足したようで、緊張した面持ちだったのが、ふっとほどけた。
 よほど問題視していたのだろう。なんだか申し訳ない気持ちになった。


「こ、公私混同はしないように気を付けるので――」
「あーいや、そういうことじゃないんだ……」
「……へ?」


 もう一度謝罪しようとするも、鶴岡さんが即座に否定し何やら困り顔になる。


「気を付けるとか、そういう心配じゃなくて、なんていうか――……」


 鶴岡さんが、困ったように何かを言い淀んだときだった。突然、【ピピッピピ――】軽快な機械音が会話を切り裂いた。
 ピタリと会話が止まってしまう。


「……悪い。終業時間にアラームをかけておいたんだ」


 鶴岡さんは肩を竦めると、スーツのポケットからスマートフォンを取り出し、タップして音を消した。
 そのまま、どこか取り繕うように笑うと、足元に置いていた荷物をビジネスバッグをそっと手にした。


「あー、そろそろ戻るか……?」
「あ、はい……」


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