廃屋の転生幼女は冷酷宰相の愛娘になりました 〜魔力ゼロだったけど、公爵家でチートが開花しました~
 父親との関係を良好にし、自らの人生を謳歌する――それこそが一番だろう。
 元のライラにとっても、今のライラにとっても!
「よおーし! がんばるぞう!!」
 そう彼女は気合いを入れる。傍目にはただのかわいらしい幼女がかわいい格好をして気合いを入れているだけなので、ただただかわいいだけなのだけれど。
 それを遠目に見守る使用人たちもほっこりである。
「お嬢様、何かわからないけど頑張るんですって」
「何もしなくてもかわいいけど、かわいいわねえ」
「本当に。やっぱり子供は元気が一番よねえ!」
 見守りの大人たちがいることに気付いていても、そんなことを言われているなんて欠片も思っていないライラは、まずは体力作りと父親との接点作りだと庭へと足を向ける。
 ライラは知っているのだ、使用人たちがちゃんとライラのことを公爵に報告していることを。
 具合が悪いふりをすればもしかしたら見舞いに来てくれるかもしれないが、どちらかといえば医師を派遣されておしまいという可能性の方が高い。
 別にライラはそれを冷たいとは思わない。
 親子としてはどうかと思うが、これが上司と部下の感覚でいえばう病がうつる可能性を考慮に入れたリスクマネジメントの一環だと納得もできる。
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