夜風にさらわれたお姫様
数分後。
榴愛はベッドの上で泣きそうになっていた。
身体には赤いリボン。
しかもかなり恥ずかしい格好。
「ほんとに無理ぃ……」
その時。
コンコン。
「榴愛?」
煌夜の声。
「っっ!!」
来た!!
心臓が爆発しそう。
「……入るぞ」
待って無理。
ガチャ。
扉が開く。
数秒、沈黙。
「……」
「……」
煌夜が固まった。
榴愛は羞恥で死にそうだった。
「……っ」
煌夜が片手で口元を覆う。
珍しく動揺している。
「……榴愛」
「は、はい……」
「それ何」
「……ぷ、プレゼント……です」
言った瞬間、顔が熱くなる。
煌夜が完全に黙った。
やばい。
失敗した!?
すると。
「……反則」
低い声。
次の瞬間。
ぐい。
「きゃっ」
一瞬で抱き寄せられる。
「こ、煌夜……!」
「可愛すぎて無理」
耳元で囁かれる。
熱い。
心臓が壊れそう。
煌夜が榴愛の髪へ顔を埋める。
「……俺今日誕生日でよかった」
「っ……!」
「こんなの理性死ぬ」
榴愛は顔を覆った。
もう恥ずかしくて消えたい。
煌夜はそんな榴愛を見て笑う。
でも。
次第にその目が熱を帯びていく。
「榴愛」
「……はい」
「覚悟した?」
「へ?」