夜風にさらわれたお姫様

静寂。


榴愛は震える手で煌夜を見る。

「……煌夜」

煌夜はまだ怒りを抑え切れていなかった。

でも。

榴愛と目が合った瞬間。

少しだけ表情が緩む。

「帰るぞ」

その声に、榴愛は涙ぐみながら頷いた。

< 85 / 120 >

この作品をシェア

pagetop