夜風にさらわれたお姫様

しかし。

依吹のスマホへ新しい通知が入る。

表情が変わる。


「……煌夜」

「何だ」

「他組織も動き始めています」

空気が再び重くなる。

「牙戦、まだ終わってません」


窓の外。

夜坂街にはまだサイレンが響いていた。


そして。

月夜の牙戦は、さらに大きな嵐へ変わろうとしていた。
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