夜風にさらわれたお姫様

夜。

煌夜と二人きり。


夜坂街の高台へ来ていた。

街の光が綺麗に見える場所。


夜風が気持ちいい。


「……綺麗」

榴愛が呟く。

煌夜はそんな榴愛を見ていた。

「今日はどうだった?」

「ん?」

「誕生日」

煌夜は少し笑った。

「楽しそうだった」

「……うん、とても」


本当に楽しかった。

みんな優しくて。

温かくて。

まるで家族みたいだった。


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