私が拾ったのは、千年前の皇子様でした
薬を飲み、再び横になる。

「ゼリーなるものは食べれそうか?」

「ううん。今はいいかな……」

「そうか」

そう言うと、ベットに腰掛けながら、
悠真は心配そうに、
私の顔をじっと見つめた。

ただでさえ体が熱いのに、
さらに顔が熱くなっていくのを感じる。

私は、顔を隠すように、
反対側を向いた。

悠真はベットから、立ち上がり、

「また何かあったら呼んでくれ」

そう言って部屋を出ていこうとした。

そんな悠真のシャツの裾を、
私は、いつの間にか掴んでいた。

「どうした?」

振り返り、不思議そうに悠真は言った。

なんで、掴んでいたのかわからない。

でも、近くにいて欲しかった。

「近くに……いて……」

そう小さな声で呟く。

「ああ、わかった」

悠真は優しく笑うと、
再びベットに腰掛け、
私の頭をそっと撫で始めた。

温かい。

どこか懐かしい。

そんな感覚に包まれながら、
私は深い眠りへと落ちていった。
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