私が拾ったのは、千年前の皇子様でした
第13話 社員旅行。二日目。
次の日の朝。
私はなぜか、早く起きてしまった。
散歩でもしようかな。
結奈ちゃんが起きないように、
そっとドアを閉める。
十月の朝は少し冷える。
私がホテルから出た時だった。
ふと、ホテルの後ろに古墳らしきものが見えた。
ゆっくりと近づいいてみる。
なんとそこには、「安康天皇陵」と書いてあった。
この人ってまさか……
ゆっくりと近づいていく。
「高瀬は歴史に興味があるんだな」
突然、背後から声がした。
振り返ると、そこには一ノ瀬部長がいた。
「まさか、この天皇まで知っているのか?」
「い、いえ。何だろうなって近づいて見ただけで……」
「そうか」
「それより、部長は歴史にお詳しいんですか?」
「いや、昔聞いた話で、気になる物があるだけだ」
「気になるもの?」
部長はゆっくりと話始めた。
「昔、誰から聞いたかも忘れた話なんだが。木梨軽皇子と軽大娘皇女の話が印象的でな」
二人の名前が部長の口から出た瞬間、
私の体が一気に強張る。
「まぁ、その話が切なくて、本当かどうか知りたいって思う時があるんだよ」
「そう……だったんですね……」
私はそれ以上何も言えなかった。
「高瀬は、愛する人と一緒に死ぬことができるか?」
その言葉が、深く胸に突き刺さる。
「わかりません……」
「そうか、変な質問をしてすまなかった」
そう言うと、部長は私の肩にポンっと手を置き、
「もう直ぐ朝食の時間だ。戻ろう」
と言って、部長はホテルへ戻って行ってしまった。
私は安康天皇陵の写真を撮った。
これが悠真のお兄さんのお墓ーー
そうして私も、ホテルへ戻った。
私はなぜか、早く起きてしまった。
散歩でもしようかな。
結奈ちゃんが起きないように、
そっとドアを閉める。
十月の朝は少し冷える。
私がホテルから出た時だった。
ふと、ホテルの後ろに古墳らしきものが見えた。
ゆっくりと近づいいてみる。
なんとそこには、「安康天皇陵」と書いてあった。
この人ってまさか……
ゆっくりと近づいていく。
「高瀬は歴史に興味があるんだな」
突然、背後から声がした。
振り返ると、そこには一ノ瀬部長がいた。
「まさか、この天皇まで知っているのか?」
「い、いえ。何だろうなって近づいて見ただけで……」
「そうか」
「それより、部長は歴史にお詳しいんですか?」
「いや、昔聞いた話で、気になる物があるだけだ」
「気になるもの?」
部長はゆっくりと話始めた。
「昔、誰から聞いたかも忘れた話なんだが。木梨軽皇子と軽大娘皇女の話が印象的でな」
二人の名前が部長の口から出た瞬間、
私の体が一気に強張る。
「まぁ、その話が切なくて、本当かどうか知りたいって思う時があるんだよ」
「そう……だったんですね……」
私はそれ以上何も言えなかった。
「高瀬は、愛する人と一緒に死ぬことができるか?」
その言葉が、深く胸に突き刺さる。
「わかりません……」
「そうか、変な質問をしてすまなかった」
そう言うと、部長は私の肩にポンっと手を置き、
「もう直ぐ朝食の時間だ。戻ろう」
と言って、部長はホテルへ戻って行ってしまった。
私は安康天皇陵の写真を撮った。
これが悠真のお兄さんのお墓ーー
そうして私も、ホテルへ戻った。