私が拾ったのは、千年前の皇子様でした
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「千紘がいないと静かだな」

千紘が出発した日の夜、
悠真はソファに寝転がりながら呟いた。

考えてみれば、
千紘がいない夜は初めてだった。

彼は天井を見上げる。

この時代へ来てからの日々が、
頭の中をゆっくりと巡っていた。

見ず知らずの男を家に入れるなど、
普通なら考えられない。

それでも千紘は、
文句を言いながらも彼を見捨てなかった。

ふと、
彼の口元が緩む。

思い出したのは、
千紘の笑顔だった。

しかし次の瞬間、
その表情は曇る。

何かを考え込むように、
悠真は静かに目を閉じた。
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