私が拾ったのは、千年前の皇子様でした
私たちが法隆寺を出る頃には、
空も暗くなってきていた。

今日泊まるのは、法隆寺のすぐそばにある、
新しいホテルだ。

「わあ〜お部屋和風な感じでいいですね」

「そうだね。新しいから綺麗だし」

悠真も気に入りそうな部屋だなんて、
一緒に来てみたいと思う自分がいる。

「明日、明日香村ってとこ行って帰るんでしたっけ?」

「そうだね」

「村ってつくくらいだから、何もなさそう……」

結奈ちゃんは、あまり期待していないようだ。

「でも、サイクリングするみたいだし、楽しそうだよ」

「疲れるじゃないですかぁ」

結奈ちゃんはお気に召さない内容みたいだ。

それより早く着替えて、
ご飯に行かないと。

浴衣に着替え、別棟にある食事場所へ向かう。

そこは、畳で、部屋のようになっていた。

スリッパを脱いで席に着く。
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