私が拾ったのは、千年前の皇子様でした
そこには、テーブルが並んでいて、
座席表があった。

座席表の通りに座る。

結奈ちゃんが隣で少し安心した。

すでに、他の社員たちも席についている。

「コース料理なんですかね」

「すごいね。楽しみ」

はしゃいでいると、私の隣の席に、
一ノ瀬部長が、しれっと座っていた。

「ここの料理は精進料理をもとにしているようだから、フレンチやイタリアンのコースとは違うぞ」

私たちのテンションを下げる一言を、
部長はさらっと口にした。

「それにーー」

部長が続けて何かを話そうとした時だった。

会社の上層部の人たちが部長の隣に座り出した。

部長の、「それに」の続きがわかった気がした。

これは宴会。

つまり、アルハラが起ころうとしているのだ。

部長の隣。

これは確実に気を使う席だ。

絶対に酔わない。

絶対にだ。

そう固く決意した。

「高瀬」

「はい?」

「今日は飲み過ぎるなよ」

「……」

心を読まれた気がした。

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