私が拾ったのは、千年前の皇子様でした
それから私たちは、
遺跡の跡や、古墳など様々な場所を巡った。

途中、立ち寄った牧場で買った「蘇」という、
古代のチーズはなんだか懐かしい味がした。

悠真に食べさせるのが楽しみだ。

後半になってくると、全員が疲れているのが、
はっきりとわかった。

私も心の中では「早く終わってくれ!」と、
叫んでいる。

結奈ちゃんに至っては、一言も発せず無表情で、
自転車を漕いでいた。

それを察知した部長が、
小高い丘の前で自転車を止めた。

ダメだ。

結奈ちゃんが地面にしゃがみ込み、
一点を見つめたまま何も話さない。

このままでは、部長と気まずい感じになりかねない。

そこで私は、小高い丘を少し登ってみることにした。
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