俺だけのラズベリー

涼は逆愛妻弁当を作ってくれることも多いくらい、料理が得意。

昔のあたしは結構負けず嫌いだったので、自分よりも料理ができる男は恋愛対象じゃなかったのだけれど、涼が作ってくれたものを食べると悔しい気持ちを忘れて味わってしまうんだよね。



「ふふっ」



レンジであたためたワッフルに、ラズベリージャムをかけていると、涼がなぜかこっちを見て笑っていた。



「何笑ってんのよ」



「いや、ラズベリーのジャムを陽菜がこうやってかけてさ……」



「あたしがラズベリージャムをワッフルにかけることの何がおかしいのよ?」



「だってさ、陽菜のほっぺの色と同じだから」



ラズベリーとほっぺの色が同じ。
……またそれか。


母から聞いた話によると、あたしは生まれつき色白で肌が弱いことから、周りの人よりも頬が赤くなりやすいんだとか。




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