βの私に執着した元カレαの執着愛が止まりません
完全に荷解きを終了させ、お詫びにと手料理を振る舞ったのがいけなかったのか。
その一件があって以降、毎日のように耀からメッセージが届く。
『おはよう』から始まり、『おやすみ』まで。
ある日は、夜寝ようとしていたら耀から着信があり、何の用だろうと応答すると『沙梨の声聞きながら寝たい』と入れて、困惑することも。
仮にも彼って、お医者さまだよね?
普通、医師って忙しいんじゃないの?夜勤とかあるから、生活リズム崩れるもんじゃなくて?
あまりにも私の生活リズムに耀という存在がスルリと馴染んでくるものだから、高校時代に戻ったような錯覚に陥りそうになる。
それでも、なんとか現実世界と地に足を付けられているのは、やはり日中は仕事に追われていることが大きく影響している。
待ち時間管理に、地域体制加算の算定要件管理、店舗責任者雑務など、毎日毎日やることがいっぱいで、帰宅するまで耀の存在をすっかり忘れていることもしばしばある。
まぁ、どんなに忙しくても寝る間に『おやすみ』メッセージ送らないと、耀から着信が来るので、1日中思い出さないことは許されないんだけどね…。
また今夜も耀からの突然な着信があるのかもしれないと思いつつ、退勤時間を過ぎていることを確認した私は、『OK』のスタンプを耀に送ったのだった。