雨暮くんは溺愛彼氏
「水沢さんの手料理でピクニックだなんて。……夢みたいだ……どうしよう……幸せでたまらない……。」
 顔を真っ赤にしてわたしを見つめ返すものだから、わたしは、かかとを浮かせ、そっと手を伸ばし、
「よく……出来ました。」
 初めて触れるあなたの髪はつややかでしっとりとしていた。
 どきどきを押し隠し、わたしは、
「だから、……そろそろ名前で呼んでよ。永知。」
 げほっ、と雨暮くんは咳ばらいをすると、たまらずといった調子で顔を背けるんだ。
「だから、……好きが止まらなく、なる。」――もっと。
 もっと。わたしのことを好きになって。夢中にさせて。
 あなたはわたしの、永遠の王子様。
 好きって感情がいったいなんなのかを教えて欲しい。
 あなたになら出来ると、わたしは、信じているんだ。
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