ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~
近くに座ってる、その二人のチーム員をチラッと見ながら答える。
大竹課長は『わかった』と頷いて、
「近藤、佐々木、しっかりな。何かと入り用なこの時期に入会金ネックが出るのはよくあることだ。最初からトークを工夫してくれ」
「はいっ」
まだまだ中堅の二人は、課長に言われてやや緊張気味に返事する。
その時、再びカウンセリングルームのドアが開いて柚木くんが姿を現した。
手に持つ薄いブルーの紙は、入会申込書だ。
「おー、柚木。決まったか?」
真っ先に課長が声をかけると、柚木くんは無表情で小さく頷いて、
「はい。入会金もキャッシュで払うそうです」
『おおー!』と全体から声があがる。
入会金はカード決済が主流の中、キャッシュはレア、かつ非常にありがたい。
「さすがねー、柚木くん」
囁く声が飛び交うなか、柚木くんはスッと私に顔を向けた。そのままスタスタと歩いてきて、
「領収書、お願いします」
「あ……そうね」
今日は奈々が法事で休みをとっている。
入会金が当日支払われる場合は当然領収書を渡すけれど、それに押印するのはチーフの仕事だった。
大竹課長は『わかった』と頷いて、
「近藤、佐々木、しっかりな。何かと入り用なこの時期に入会金ネックが出るのはよくあることだ。最初からトークを工夫してくれ」
「はいっ」
まだまだ中堅の二人は、課長に言われてやや緊張気味に返事する。
その時、再びカウンセリングルームのドアが開いて柚木くんが姿を現した。
手に持つ薄いブルーの紙は、入会申込書だ。
「おー、柚木。決まったか?」
真っ先に課長が声をかけると、柚木くんは無表情で小さく頷いて、
「はい。入会金もキャッシュで払うそうです」
『おおー!』と全体から声があがる。
入会金はカード決済が主流の中、キャッシュはレア、かつ非常にありがたい。
「さすがねー、柚木くん」
囁く声が飛び交うなか、柚木くんはスッと私に顔を向けた。そのままスタスタと歩いてきて、
「領収書、お願いします」
「あ……そうね」
今日は奈々が法事で休みをとっている。
入会金が当日支払われる場合は当然領収書を渡すけれど、それに押印するのはチーフの仕事だった。