ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~
「柚木くんを、解放してあげて下さい。こんなの彼がかわいそう……!」
無意識のうちにそんな言葉が出ていた。蘭子さんは面白い冗談でも聞いたかのようにハッと笑う。
「解放ですって? おかしなことを言うわね。瞬也は望んで、私の元に戻ってきたのよ」
「違うっ! さっき自分で取引だって言ったくせに……!」
「交換条件付きでも、それを受け入れたことは事実でしょう。今も毎日私に尽くしてくれてるのよ。いつも私の傍にいて、新しい仕事のお勉強もちゃーんとして」
勝ち誇ったような声に吐き気が込み上げそうになり、私はぐっと奥歯を噛んだ。
「ただ、どうにも余計なことを気にしてるみたいだから、それを取り払ってあげたかったの。……ねぇ、里中美咲さん。これで、もう二度と瞬也に関わらないと約束してくれるかしら」
唐突に彼女がバッグから取り出したものに、私は目を見開いた。
縦長の茶封筒。数センチの厚みがある。
「──!」
札束だと気づいた途端、今まで以上に激しい怒りが全身を駆け抜けた。けれど蘭子さんは、そんな私の異変は無視して話を続ける。
無意識のうちにそんな言葉が出ていた。蘭子さんは面白い冗談でも聞いたかのようにハッと笑う。
「解放ですって? おかしなことを言うわね。瞬也は望んで、私の元に戻ってきたのよ」
「違うっ! さっき自分で取引だって言ったくせに……!」
「交換条件付きでも、それを受け入れたことは事実でしょう。今も毎日私に尽くしてくれてるのよ。いつも私の傍にいて、新しい仕事のお勉強もちゃーんとして」
勝ち誇ったような声に吐き気が込み上げそうになり、私はぐっと奥歯を噛んだ。
「ただ、どうにも余計なことを気にしてるみたいだから、それを取り払ってあげたかったの。……ねぇ、里中美咲さん。これで、もう二度と瞬也に関わらないと約束してくれるかしら」
唐突に彼女がバッグから取り出したものに、私は目を見開いた。
縦長の茶封筒。数センチの厚みがある。
「──!」
札束だと気づいた途端、今まで以上に激しい怒りが全身を駆け抜けた。けれど蘭子さんは、そんな私の異変は無視して話を続ける。