ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~
【17】大切なあなたの、守り方 ~瞬也side~
蘭子を送り出した瞬也は、テレビをつけたリビングでただボーッとしていた。
蘭子の言う“研修”は今のところ名ばかりで、これといって特別なことなど何もしていない。
どちらかと言えば荷物持ちのように蘭子の仕事に同行することの方が多く、「今日は来なくていいわ」と言われれば家で留守番しているだけだ。
「楽なのはいいけどね……」
今日も蘭子に留守を言い付けられたので、朝から暇だ。もしかしたら、ディナーの頃には呼ばれるかもしれないが。
──何かしようか。
なんとなくつけていた番組もエンドロールが流れ始めたのに気づき、一応はそんなことを考えてみる。だが、したいことなど特に何もなかった。
それに万一蘭子から呼び出しがかかれば、いつでも駆け付けられる距離にいなければいけないのだ。
そんな制約を受けてまであえて何かをしようとは、今の瞬也には思えなかった。
「……だる」
今日も怠惰に時間をやり過ごすだけ。
諦めのようにそう考え、テレビのリモコンに手を伸ばそうとした時、インターホンが鳴った。
その音に、瞬也は少なからず驚いて背後を振り返る。