ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~
「バカだな……受け取ればいいのに、手切れ金」
ぽろりと漏らした言葉にも、美咲は即座に反論した。
「受け取らないわよ。いくら積まれたって、そんなの有り得ない」
「でも、美咲にとって仕事はかけがえのないものじゃないのか?」
「かけがえないわよ。当然でしょ。でも──もう決めたの。だから、かまわない」
「決めた? って、何を──…?」
首をかしげる瞬也の視線を、美咲の強い光を湛えた瞳が受け止める。
まっすぐに瞬也を見上げ、美咲は言った。
「──あの人から、あなたを取り戻すわ、柚木くん。そう決めたの」