ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~
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時計は6時をまわって、カウンセラーは数人が本日最後の接客をしているだけになった。
私は2時に入っていたアポが両方とも決まり、今進んでる最後の接客もいい感じという報告を受け、胸を撫で下ろしてたところだ。
今日は予定もないしさっさと帰ろう。
そう思っていた時──
「里中さん、ちょっと……!」
カウンセリングルームから出てきた一人が、緊迫した表情で私を呼ぶ。
今の接客で1件目のリベンジが達成できそうな雅絵だ。
「何? どうしたの?」
「なんか、柚木さんがお客様と揉めてるみたいで……」
「えっ!?」
自分の耳を疑ってしまう。
お客と揉めてる? あの、柚木くんが?
「本当に柚木くんなの?」
カウンセリングルームは広い一室をパーテーションで仕切り、お客様とは個室で話せる形になってる。
声だけでの判断なら、人違いの可能性もあるかと考えたけれど、
「間違いないです。お客様が柚木さんの名前呼んでるから。最初はそうでもなかったんですけど、今もうお客様の方がだいぶヒートアップしてて……」
顔から血の気が引いていくのがわかった。
何があったか知らないけど、お客様と揉めるなんてとにかくまずい。