ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~
胸が押し潰されそうなほど強く強く正面から抱きしめられて、髪に柚木くんの熱い息を感じた。
「そんなに言うなら遠慮なく奪う。美咲の全部、俺が貰うよ。後で後悔しても、返してやらないから」
甘い声で囁いて、柚木くんは少しだけ腕を緩めると、片手で私の顎を上向ける。
至近距離で彼と瞳が重なった。
「いいの、美咲?」
もう本当に逃げ道はないよと、最後の確認とばかりに問いかける声。
「……今さら。後悔するかもなんて思ってたら来ないわよ」
柚木くんの温もりに触れて、心と体が喜んでいる。
私の全部がこんなにも叫んでいるのに、迷いも後悔もあるわけがない。
「っ……」
熱く深く、唇が重なった。
痺れるような激しいキス。柚木くんの唇は、私の中の色んなものを侵食していく。
「好きだよ、美咲。ずっと、俺だけのものにしたかった」
「んっ……。柚木くん、ここは……」
内から来る衝動は、私も抑えられない。でもここは、あの女の人の部屋だ。
「……行こう。ここじゃない所へ」