ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~
「わかってるよ。でも、そう思えて。一度は諦めたつもりだったから──」
「瞬也………」
見上げる私に、瞬也は背中を丸めて顔を近づけると、軽くキスをした。
そしてもう一度私を見つめ、おもむろに話し出す。
「俺はもう普通の恋愛なんてできないと思ってた。蘭子さんとの関係があるし、それ以外にも俺は不誠実なことをたくさん重ねてきたし」
「……うん」
「でも、それが自分の生き方なんだと思ってたから、別に苦しくはなかったんだ。いつの間にか、女性だけじゃなく男性も……とにかく、人に興味が向くことなんてなくなってた」
暗がりの中、瞬也の瞳はここではない彼方をとらえている。
焦点の合わないその先にある闇に、私も手を伸ばせるなら伸ばしたい。そして握りつぶしてやるのに。
そんなことを考えて少し悔しくなってしまったけれど、瞬也の声は穏やかに続いていた。
「それが、ピュアスプリングに入社して初めて、気になる人が現れた。いい大人なのに、やたら仕事熱心で熱くて。たまに子供みたいに怒ったり、へこんだりしてて」
「え……」
私は複雑な気持ちで小さく声をあげる。
「瞬也………」
見上げる私に、瞬也は背中を丸めて顔を近づけると、軽くキスをした。
そしてもう一度私を見つめ、おもむろに話し出す。
「俺はもう普通の恋愛なんてできないと思ってた。蘭子さんとの関係があるし、それ以外にも俺は不誠実なことをたくさん重ねてきたし」
「……うん」
「でも、それが自分の生き方なんだと思ってたから、別に苦しくはなかったんだ。いつの間にか、女性だけじゃなく男性も……とにかく、人に興味が向くことなんてなくなってた」
暗がりの中、瞬也の瞳はここではない彼方をとらえている。
焦点の合わないその先にある闇に、私も手を伸ばせるなら伸ばしたい。そして握りつぶしてやるのに。
そんなことを考えて少し悔しくなってしまったけれど、瞬也の声は穏やかに続いていた。
「それが、ピュアスプリングに入社して初めて、気になる人が現れた。いい大人なのに、やたら仕事熱心で熱くて。たまに子供みたいに怒ったり、へこんだりしてて」
「え……」
私は複雑な気持ちで小さく声をあげる。