ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~
私のことを言ってくれているのだとわかるけれど……それは誉め言葉なんだろうか。
「あ、ほらまた怒った。拗ねないでよ」
「……拗ねてはないわよ」
むきになって言い返すと、瞬也はまた笑いながら、「拗ねてるだろ。美咲はわかりやすいんだから」と囁く。
そして、私の頭の下にある右腕を曲げ、掌で優しく私の髪に触れて続けた。
「美咲はいつも一生懸命で素敵だった。俺にはそんな美咲が眩しくて、つい気になって……。他人に興味持ったって仕方ないと思ってたけど、無理だったよ。新入社員歓迎会で陥落した」
新入社員歓迎会。それは前に言っていた、入社した理由を話した時のことだろうか。
「……ごめん。実はその日のこと、あまりよく覚えてなくて」
「だろうね。酔ってたし」
予想がついていたのか、特にショックを受けた様子もなく笑う。
「美咲には取るに足らない日常の一コマだったとしても、俺には特別で。それからはもうずっと、美咲を見てた。手に入れることは叶わないから、見てるだけでいいと思ってたんだ。近づくつもりもなかった。それが──…」
「……それが? あの日のこと?」
「あ、ほらまた怒った。拗ねないでよ」
「……拗ねてはないわよ」
むきになって言い返すと、瞬也はまた笑いながら、「拗ねてるだろ。美咲はわかりやすいんだから」と囁く。
そして、私の頭の下にある右腕を曲げ、掌で優しく私の髪に触れて続けた。
「美咲はいつも一生懸命で素敵だった。俺にはそんな美咲が眩しくて、つい気になって……。他人に興味持ったって仕方ないと思ってたけど、無理だったよ。新入社員歓迎会で陥落した」
新入社員歓迎会。それは前に言っていた、入社した理由を話した時のことだろうか。
「……ごめん。実はその日のこと、あまりよく覚えてなくて」
「だろうね。酔ってたし」
予想がついていたのか、特にショックを受けた様子もなく笑う。
「美咲には取るに足らない日常の一コマだったとしても、俺には特別で。それからはもうずっと、美咲を見てた。手に入れることは叶わないから、見てるだけでいいと思ってたんだ。近づくつもりもなかった。それが──…」
「……それが? あの日のこと?」