ギミック・ラブ  ~年下小悪魔の上手な飼い方~
蘭子さんの元を飛び出してきた瞬也。彼女の帰宅は恐らく夜らしいけれど、瞬也はスマホの電源を切っている。そろそろ瞬也の不在に気づいているはずだ。

出ていったと気づけば、私の所へ来たという答えを導き出すのにも時間はかからないだろう。

探偵の調査で住所もバレているだろうし、たしかに今夜のうちに蘭子さんが乗り込んでくることも充分考えられる。

「俺はもう、あの人とは決別する。彼女がどんな手を使ってきても、揺らぐことはない。でもそれは間違いなく、美咲にも辛い思いをさせる……」

「……わかってるよ」

蘭子さんの家でも話した通り、そのことは何度も考えた。
だけどもう、私も覚悟はできている。

「大丈夫だよ、私が望んだことでもあるんだから。どんなことになったって泣き言なんか言わない。一緒に頑張ろう」

「……美咲」

私を包む瞬也の腕に再び力がこもった。
想いを込めて、私も同じ強さを返す。

「もし今夜、彼女が来なかったら。明日、俺達の方から乗り込もうか」
「えっ?」


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