ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~
「え……? あの──」
私服姿の瞬也にスタッフは最初顔を曇らせたけれど、途中でハッと目を見張る。見覚えがある関係者だと気づいたのだろう。
「かしこまりました、少々お待ちください」
カウンター上の電話で秘書室に社長への来客があることと、それが瞬也であることを伝えてくれる。
しばらく通話が保留にされ、やがて会話を再開したスタッフは受話器を置いて、
「社長がお会いになるそうです。社長室へお向かい下さい」
「ありがとうございます」
瞬也が目線で私を促した。ホールからエレベーターに乗り、最上階に近い階で降りる。
廊下を進み、重厚な木製ドアの前に立った。
「大丈夫? 緊張してる?」
「してるけど。でも、平気よ」
答えた私に短く頷いて、瞬也がドアをノックする。すぐに中から『お入りなさい』と返事があった。
「──まさかのこのこ二人で来るとは思わなかった。私は好都合だけれど、いい度胸してるわね」
二人で並んで踏み入った社長室は、高価そうな棚や来客セット、社長のデスクなどが配置された広い部屋。
デスクに座って私達を迎えた蘭子さんは、意外にも微笑みを見せてそう言った。
私服姿の瞬也にスタッフは最初顔を曇らせたけれど、途中でハッと目を見張る。見覚えがある関係者だと気づいたのだろう。
「かしこまりました、少々お待ちください」
カウンター上の電話で秘書室に社長への来客があることと、それが瞬也であることを伝えてくれる。
しばらく通話が保留にされ、やがて会話を再開したスタッフは受話器を置いて、
「社長がお会いになるそうです。社長室へお向かい下さい」
「ありがとうございます」
瞬也が目線で私を促した。ホールからエレベーターに乗り、最上階に近い階で降りる。
廊下を進み、重厚な木製ドアの前に立った。
「大丈夫? 緊張してる?」
「してるけど。でも、平気よ」
答えた私に短く頷いて、瞬也がドアをノックする。すぐに中から『お入りなさい』と返事があった。
「──まさかのこのこ二人で来るとは思わなかった。私は好都合だけれど、いい度胸してるわね」
二人で並んで踏み入った社長室は、高価そうな棚や来客セット、社長のデスクなどが配置された広い部屋。
デスクに座って私達を迎えた蘭子さんは、意外にも微笑みを見せてそう言った。