ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~
もう子供じゃないし付き合って時間も長いから、女子高生の恋のようなときめきはない。
毎日キャーキャー騒ぐような楽しさがないのは事実だ。
だけどそれはそういう恋の形であって、悪いことじゃないはず。大人の恋なんてそんなものじゃないのか。
「本当に何もない? 仕事でなんかあったんなら、俺でよかったら聞くよ」
ほら。なんだかんだ拓巳は優しい。
係長に就任して責任も重くなってからは、前以上に仕事人間になった。
だけどそれでも、拓巳が私を好きでいてくれてるのはハッキリしてる。
今日だって、以前のドタキャンの埋め合わせで食事をおごってくれて、こうして私を気遣ってくれて。
優しい──いい、恋人だ。
なのに私は、彼を前に何を考えてるんだろう。
そもそも今夜私も会いたいと思ったのは、拓巳に会って、昨日の柚木くんとのことなんてスッパリ忘れてしまおうと思ったからなのに。
昼間にあんなことがあったせいで、また私の頭は柚木くんのことで一杯だなんて。
こんなんじゃ、ダメだ。
「ホントに何でもないよ。私の仕事はいたって順調。というか、代わり映えなんてなーんにもないんだから」
言いながらチクッと胸が痛んだけど、それには目を背けて私は笑った。
毎日キャーキャー騒ぐような楽しさがないのは事実だ。
だけどそれはそういう恋の形であって、悪いことじゃないはず。大人の恋なんてそんなものじゃないのか。
「本当に何もない? 仕事でなんかあったんなら、俺でよかったら聞くよ」
ほら。なんだかんだ拓巳は優しい。
係長に就任して責任も重くなってからは、前以上に仕事人間になった。
だけどそれでも、拓巳が私を好きでいてくれてるのはハッキリしてる。
今日だって、以前のドタキャンの埋め合わせで食事をおごってくれて、こうして私を気遣ってくれて。
優しい──いい、恋人だ。
なのに私は、彼を前に何を考えてるんだろう。
そもそも今夜私も会いたいと思ったのは、拓巳に会って、昨日の柚木くんとのことなんてスッパリ忘れてしまおうと思ったからなのに。
昼間にあんなことがあったせいで、また私の頭は柚木くんのことで一杯だなんて。
こんなんじゃ、ダメだ。
「ホントに何でもないよ。私の仕事はいたって順調。というか、代わり映えなんてなーんにもないんだから」
言いながらチクッと胸が痛んだけど、それには目を背けて私は笑った。