ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~
【8】不本意な同居の、断り方
目が覚めて、隣で眠る姿を見て、知らず知らずのうちに長いため息が漏れる。
──やってしまった。文字通り。
スーツを着て、眼鏡をかけて、いつも同じオフィスで仕事をしてた柚木くん。
その彼が今は、一糸まとわぬ姿で私の横で眠ってる。
全体的に色の白い肌。細身で、ぜい肉なんてどこにもついていない。
でもヒョロヒョロっていうんじゃなくて、スポーツでもしてたのか鍛えられている。
眼鏡はバーで外してからずっとかけていない。
素顔を間近で見るようになってから、彼の目がくっきりした綺麗な二重なんだということを今さら意識した。
その目も今は閉じられ、長い睫毛が頬に影を落としている。
鼻筋はまっすぐ通っていて、薄い唇は形がよくて──
「改めて見ると……こんなに綺麗な子だったんだな……」
前から知る“柚木くん”とは、もうまるで別人のように思えた。
この人と……“瞬也”と、私は昨夜、寝てしまった。
何度も何度も求めて、声が枯れるほどあられもなく嬌声をあげて。
自分でもあんなふうになってしまうなんて、思ってなかった。