ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~
そして数分後には、私の部屋のリビングで当然のような顔をしてネクタイを緩める、ただの後輩だったはずの男。
「服と私物はそのうち取りに行くから、とりあえず身の回りの物だけ貸してね」
「ちょっ……冗談でしょ!? ホントにここに住む気!?」
「うん。俺、けっこう役に立つよ。料理するし、綺麗好きだし」
「ふざけないでっ。一緒になんか住めるわけないじゃない!」
叩きつけるように言うと、柚木くんはさも心外というように顔を曇らせて、
「なんで? セックスまでした仲なのに」
「だ、だってそれはっ……」
あれは、一夜の過ちだ。
自暴自棄になってた私に胸を貸してくれた男に、ちょっと甘えてしまっただけのこと。大人なんだから、時としてそんなこともある。
私にとっては、決して軽いセックスじゃなかったとしても。
──柚木くんは、私が傷ついてるのをわかってないんだろうか。
失恋した私を受け止めて、「泣けばいい」なんて優しく言ってくれた人が。
とろけるくらい溺れさせて、もしかしたらこのまま失った恋の痛みを忘れられるかも……なんて、かすかな期待を抱かせてくれた人が。
「服と私物はそのうち取りに行くから、とりあえず身の回りの物だけ貸してね」
「ちょっ……冗談でしょ!? ホントにここに住む気!?」
「うん。俺、けっこう役に立つよ。料理するし、綺麗好きだし」
「ふざけないでっ。一緒になんか住めるわけないじゃない!」
叩きつけるように言うと、柚木くんはさも心外というように顔を曇らせて、
「なんで? セックスまでした仲なのに」
「だ、だってそれはっ……」
あれは、一夜の過ちだ。
自暴自棄になってた私に胸を貸してくれた男に、ちょっと甘えてしまっただけのこと。大人なんだから、時としてそんなこともある。
私にとっては、決して軽いセックスじゃなかったとしても。
──柚木くんは、私が傷ついてるのをわかってないんだろうか。
失恋した私を受け止めて、「泣けばいい」なんて優しく言ってくれた人が。
とろけるくらい溺れさせて、もしかしたらこのまま失った恋の痛みを忘れられるかも……なんて、かすかな期待を抱かせてくれた人が。