ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~
キャリーバッグは三泊四日の旅行がせいぜいのサイズだし、もう一つの荷物は──よくよく見ればもしかして……
「ねぇ。もしかしてそっちのは、ペットキャリーじゃない?」
布製のカバーがかかっているけれど、上に持ち手がついているかまぼこ型だ。
「そうだよ。あぁ、出してやらなきゃな」
柚木くんはこともなげに頷き、キャリーに歩み寄るとカバーを外した。横のドアを開いて中に手を差し入れる。
腕に抱かれて出てきたのは、純白の毛並みが綺麗なかわいい小型犬。眠っていたようで、つぶらな瞳はとろんとしていた。
「マルチーズのファズっていうんだ。メスだよ。かわいいだろ?」
そりゃあもちろん、かわいい。
ふわふわしていて、クリッとした黒い目なんてオモチャみたいで、女子ならついキュンとしてしまう愛くるしさだけど……
「……まさか、飼う気?」
「うん。でなきゃ連れて来ないよね」
「うんじゃないわよ! そんな勝手に──!」
「だってファズは俺の犬だから、あそこには置いとけない。ここペット禁止じゃないよね。1回犬の散歩に行く人見た」
「きっ、禁止ではないけどっ……」
「ねぇ。もしかしてそっちのは、ペットキャリーじゃない?」
布製のカバーがかかっているけれど、上に持ち手がついているかまぼこ型だ。
「そうだよ。あぁ、出してやらなきゃな」
柚木くんはこともなげに頷き、キャリーに歩み寄るとカバーを外した。横のドアを開いて中に手を差し入れる。
腕に抱かれて出てきたのは、純白の毛並みが綺麗なかわいい小型犬。眠っていたようで、つぶらな瞳はとろんとしていた。
「マルチーズのファズっていうんだ。メスだよ。かわいいだろ?」
そりゃあもちろん、かわいい。
ふわふわしていて、クリッとした黒い目なんてオモチャみたいで、女子ならついキュンとしてしまう愛くるしさだけど……
「……まさか、飼う気?」
「うん。でなきゃ連れて来ないよね」
「うんじゃないわよ! そんな勝手に──!」
「だってファズは俺の犬だから、あそこには置いとけない。ここペット禁止じゃないよね。1回犬の散歩に行く人見た」
「きっ、禁止ではないけどっ……」