ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~
【2】倦怠期か否かの、見分け方
「ひょっとしてあれさぁ、休み前夜に女二人で帰るなんて寂しいヤツ、ってイヤミだったんじゃないの〜?」
純和風居酒屋の個室で、向かい合って座る私と奈々。
一時間ほど飲んでほろ酔いになってきたところで奈々が言った。
多分、柚木くんのことだ。
私はまた一口グイッとお酒をあおってから、
「えー、そうかな。別に深い意味ないんじゃないの」
私には柚木くんが人にイヤミを言うなんて、あまりピンとこない。
けれど奈々は『ううんっ!』とやたら大きく首を振って食い下がる。
「絶対そうだって! だぁって、私ら同期なのに、“仲いいですね”なんて今さらじゃん」
「考えすぎだって。きっと、上司の奈々にちょっと挨拶したついでだよ」
「……そうかなぁ」
「そうそう。それに実際、私たちはこんなに仲よし! 週末を共に過ごせる戦友がいるなんて幸せなことよ!」
「ま、美咲がドタキャンされたおかげだけどね」
「あはは……」
彼氏にドタキャンされたおかげで、私も友達孝行ができたってことか。
「拓巳くん、たまに休日出勤とかもあるよね。大変だね」
「だねー」
「デートとか、どれくらいしてんの? 会う日ないんじゃない?」
「ん〜……」