ギミック・ラブ  ~年下小悪魔の上手な飼い方~
人と人を繋ぐ業種なだけに、私たちの仕事はその人が会員にふさわしい人物かのジャッジも含まれている。この人は入会させても対応が難しいと判断すれば、そう報告するだけでいい。

「俺がやらかしたのは事実だし、あの時はまだ俺もイラついてて、かなり毒吐いちゃいそうだったから」
「聞くよ、そんなのいくらでも……」
「グチ垂れ流すとかみっともない。……まぁ結局、別方向で冷静ではいられなかったけど」

最後はほとんど聞き取れないような呟きになっている。

「別方向って……」

もしかして私への態度やキスのことだろうか。
普段の平常心を保てなくて、してしまった……?

尋ねようかと思ったけれど、踏み込む勢いを持てなくてその疑問は蓋をする。
代わりに別の質問をした。

「もしかしてヘルプ入ったの嫌そうにしてたのも、私に被害が及ぶかもしれなかったから?」

「……美咲さんにまでモラってくるなら叩き出してやろうと思ってたけど、大丈夫でよかった」

やっぱりそうなんだ。
一言だけでもその事情を伝えてくれていたら、いらぬ誤解も詮索もしなかったのに。

「要領いいのか悪いのか……」
「いい方だと思うけど」
「はいはい、そうだね」

失笑しながら肩をすくめる。
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