ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~
疑惑が渦巻く。けれど、それも言葉にはできない。
柚木くんは、脱いだコートとジャケットをバサリとソファの端にかけてから顔を上げた。
「言っとくけど、蘭子さんと飲んでたわけじゃないよ。あの人とは、あの後すぐに別れた」
「えっ……」
今日はまだ眼鏡をかけたままの瞳と、視線が絡み合う。
「俺が、今夜はあの人の所に行くと思ってた?」
「…………」
やっぱり、柚木くんは何もかもお見通しだ。
「……ごめん。ロビーに降りたら、二人が一緒にいるのが見えて……」
ようやく、私は謝罪の言葉を紡ぐ。
「別にいいよ。ていうか、気にも留められなかったらそれはそれでシャクだし」
柚木くんはいつものように慣れた仕草で眼鏡をはずし、近くのローテーブルに置いた。
「だから場所を変えようって言ったんだ。だけど蘭子さんが勢いづいて、あんな所で話し込むから……」
最後の方は独り言のように、声を落として顔をしかめる。
柚木くんは他の女性との過去も、あっけらかんとした顔で話してきた。あの人とのことも、聞けば教えてくれるんだろうか。
「あの人──ホワイト・マリッジの社長と、どういう関係なの?」
柚木くんは、脱いだコートとジャケットをバサリとソファの端にかけてから顔を上げた。
「言っとくけど、蘭子さんと飲んでたわけじゃないよ。あの人とは、あの後すぐに別れた」
「えっ……」
今日はまだ眼鏡をかけたままの瞳と、視線が絡み合う。
「俺が、今夜はあの人の所に行くと思ってた?」
「…………」
やっぱり、柚木くんは何もかもお見通しだ。
「……ごめん。ロビーに降りたら、二人が一緒にいるのが見えて……」
ようやく、私は謝罪の言葉を紡ぐ。
「別にいいよ。ていうか、気にも留められなかったらそれはそれでシャクだし」
柚木くんはいつものように慣れた仕草で眼鏡をはずし、近くのローテーブルに置いた。
「だから場所を変えようって言ったんだ。だけど蘭子さんが勢いづいて、あんな所で話し込むから……」
最後の方は独り言のように、声を落として顔をしかめる。
柚木くんは他の女性との過去も、あっけらかんとした顔で話してきた。あの人とのことも、聞けば教えてくれるんだろうか。
「あの人──ホワイト・マリッジの社長と、どういう関係なの?」