ギミック・ラブ  ~年下小悪魔の上手な飼い方~
思い切って尋ねた声は、自分でもおかしいほどピンと張り詰めていた。

柚木くんは片方の眉だけをあげ、皮肉っぽい笑みを浮かべると、

「美咲だって想像ついてるんでしょ?」

「……昔の、恋人?」

かすかに震える声を紡ぐ。柚木くんはまっすぐ私を見て、

「だから、“恋人”っていうと俺には微妙にハズレ。正確には、“飼い主”」
「……………」

でも、言葉は違っても同じなんじゃないのか。

「……彼女にも、尽くしてたの? 住む所を与えてもらう代わりに」

「……うん。多少は役に立たなきゃ申し訳ないからね」

「……そう」

「彼女が、俺の本当の飼い主。つまり、親代わりってヤツかな」

「えっ?」

想定外の告白が続き、私は目を見張った。

「親代わりって、どういうこと……?」

首をかしげる私に、柚木くんは渇いた笑いを浮かべて告げる。

「俺は彼女の所有物なんだよ。──きっと、ずっとね」

< 87 / 175 >

この作品をシェア

pagetop